2024年10月19日 00:00更新
妙高市の笹ヶ峰高原から山小屋「高谷池ヒュッテ」までドローンを使って荷物を運ぶ実証実験が18日(金)に行われました。
実証実験は、標高1300メートルの妙高市笹ヶ峰キャンプ場の駐車場から、妙高山と火打山の間にある標高2100メートルの山小屋「高谷池ヒュッテ」までをドローンを使って荷物を運ぶというものです。
KDDIスマートドローン
今回使用したドローンは重さ65キロ、幅3メートル。山小屋の発電機に使う燃料重さ26キロのエタノールを運びました。
KDDIスマートドローン
ドローンは、離陸して上空に到達するまではスタッフが操縦しますが、上空からヒュッテ上空まではあらかじめ設定されたルートを自動で飛行します。
KDDIスマートドローン
ドローンが目的地に到着し、荷物を着地させると吊り下げていたフックが自動で外れます。今回駐車場から山小屋まで、往復9.6キロの移動にかかった時間はわずか15分ほどでした。
KDDIスマートドローン 森嶋俊弘 部長
「山小屋の配送は現状ヘリコプターを使用。コストや臨機応変な対応が難しい」
妙高市は2年前にKDDIとドローンに関する連携協定を結び、これまで災害を想定し、孤立集落に物資を運ぶ実験をしてきました。前回の実験では重さ3キロの荷物を7キロ先までしか運べませんでしたが、今回最新のドローンを使ったことで、運ぶ荷物の重さと飛行距離が大幅にアップしました。
妙高市総務課 山川高士さん
「高谷池ヒュッテでは水や生鮮食料品が十分ではない状況。ドローンを用いることで適時に運ぶことができるようになる。だいぶ事業に向けては前進できる。来年度以降に向け確かにできる実感得た」
妙高市では普及が見込まれるドローンを活用した新しいビジネスモデルを構築し、企業誘致や雇用の確保につなげたい考えです。ドローンによる物資の輸送は、来年度さらに距離を延ばして行われる予定です。
妙高市総務課 山川高士さん
「まだ業者が決まっていない。災害時に孤立集落へドローンを使って緊急物資を輸送するのが最終目的」
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