2024年07月09日 13:28更新
上越市の中川市長は、先月18日の市議会で企業誘致を巡って不適切な発言をしたことについて8日(火)に会見を開き、7月から11月までの自身の給料5か月分を全額カットする考えを示しました。
中川市長
「7月から11月の5か月間給与の全額を減額することを決断致しました。辞職を求める声があることを重く受け止め、私自身の覚悟を示すためには、相当の処分が必要であると考えた」
中川市長は5か月分の給料を全額カットする考えについて、これまで失言を繰り返していることに対し強い戒めが必要だと話しました。
中川市長は先月の市議会の定例会で市内に工場を構える大手化学メーカーに対し「工場は高校を卒業したレベルの人が働く。頭のいい人だけが来るわけではない」と発言しました。その後、発言を撤回し企業側に謝罪しましたが、現在まで市に300件ほどの批判の声が寄せられているということです。
市長の給料は月額96万9200円ですが、人口減少対策に真剣に取り組む姿勢を示すとして、毎月15パーセントを減額しており82万円ほどです。今回の責任をとり、中川市長は今月から11月までの5か月分の給料、あわせて400万円以上を減給する方針です。減給額については、ほかの市の事例を参考に自身で決断したということです。市によりますと市長が給料を全額カットするのは初めてです。
また中川市長は会見で、今後失言をしないよう、コミュニケーションの専門的な知識のある人からアドバイスを受け、心持ちや失言しないための方策について学んでいると明かし「失言を二度と繰り返さないように強い決意の中でこの取り組みを続けていきたい」と話しました。
中川市長
「地域自治、通年観光をはじめとした政策はまだ道半ば。私としては公約の実現に向けて皆さんからチャンスをいただきたい。自らを律するとともに初心に返り、市民の皆様のため引き続き尽力していきたい」
中川市長は減給とする条例の改正案を今月19日の市議会臨時会に提出します。
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