2024年06月19日 04:00更新
上越市中郷区にあった竪穴式住居の復元作業が始まってから1年が経ち、屋根を取り付ける作業が15日(土)に行われました。
作業をしているのは、縄文文化の発信をしている市民団体「縄文学校」です。中郷区では縄文時代の遺跡が70か所以上見つかっていて、「縄文学校」が竪穴式住居の復元を去年6月から始めました。
大きさは直径およそ5メートル、高さ2.5メートルです。作業を始めてから1年が経ち、いよいよ屋根の取り付けが行なわれました。「縄文学校」のメンバー8人が屋根の骨組みにスギの皮を敷いて縄で固定していきます。
続いて水を含ませた土をかぶせていきます。屋根はこれまでかやぶきが主流とされていましたが、30年ほど前の調査や研究で、土をかぶせていたことが明らかになっています。「縄文学校」によりますと、この方法で復元されるのは、県内で初めてだということです。
縄文学校 博田純 代表
「縄文の竪穴式住居というと皆さんはかやぶき屋根だと思っているが、土屋根だと思いかぶせている。それがポイント。雨露を防ぎ、夏涼しくて冬暖かい。そういう効果があると思う。土屋根にすると自然に草が生えてきて丈夫になる。雨が降っても大丈夫」
復元作業は7割ほど進みました。完成は8月の予定です。
博田代表
「(住居づくり)とにかく面白くて楽しい。今後は炉を作って煮炊きする。いろりは当時と同じものを作りたい。完成したら『このようにできた』とお披露目をしたい」
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