2024年06月07日 14:48更新
上越市板倉区で130年以上続く伝統の「はしごのぼり」が9日(日)、板倉運動広場で4年ぶりに披露されます。本番に向け地元の消防団員が毎晩寺の境内に集まり稽古を重ねています。
「はしごのぼり」を披露するのは上越市消防団板倉方面隊です。「はしごのぼり」はおよそ130年前、板倉区の出身者が江戸火消しの技をとび職から教わって地元に伝えたのが始まりとされています。担い手が減り、現在演技できるのは高野地区を中心に板倉方面隊に所属する9人のみです。
はしごの高さは7メートル。本番では「夫婦亀」や「巴富士」などのダイナミックな技を18演目披露します。
稽古は5月の連休明けからほぼ毎晩、境内で行われています。
「はしごのぼり」は毎年春と冬の2回披露する場がありましたが、新型コロナウイルスや能登半島地震の影響で中止となり、今回4年ぶりの披露となります。
はしごのぼり隊長 藤巻吉明さん
「ここ数年本番がなかったので、感覚を忘れないように訓練するのが大変だった。きょうの出来栄えは合格点」
最年少の隊員は30歳。披露するのは今回が初めてです。
最年少 藁部巽さん
「先輩の姿を見てかっこよくてやりたいと思った。1番若手だが(伝統)切らせない。後輩が入ってきたら指導したい。心に響く演技ができれば」
6日(木)は本番を前に激励会が開かれ、板倉方面隊の増村剛隊長が「はしごのぼりは明治から代々伝わってきたもの。本番ではけがなく演技してほしい」と話しました。
本番は9日(日)、板倉運動広場で行われる板倉方面隊総合訓練の最後に披露されます。時間は午後4時15分からです。
はしごのぼり隊長 藤巻吉明さん
「次の世代へとつなげていきたい。登り手の皆さんも緊張していると思うが、練習の成果を発揮できるよう、のびのび演技してほしい」
板倉区の「はしごのぼり」は令和4年に上越市の「地域の宝」に認定されました。なお訓練は悪天侯の場合、中止になる可能性があるということです。
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