2024年05月17日 16:12更新

SNSで投資の儲け話をもちかけて金銭をだまし取る詐欺を未然に防いだとして、第四北越銀行高田営業部と担当した銀行員に16日（木）、上越警察署から感謝状が贈られました。 

感謝状が贈られたのは第四北越銀行 高田営業部と職員の尾崎進さんです。 先月5日、上越市に住む80代男性が第四北越銀行 高田営業部を訪れ、窓口にいた尾崎さんに「振り込みをしたい。領収書がほしい」などと話しました。

尾崎さんは領収書が必要であることを不審に思い、男性に詳しく話を聞きました。その結果、男性は3月下旬、スマートフォンのＳＮＳを通じて知らない女からのメッセージを受け取ります。最初は花見についてなど何気ない話題のやり取りをしていましたが、その後、仮装通貨のビットコイン20万円分を購入すると、1000万円から2000万円に増やせると投資のもうけ話を持ち掛けられました。男性はその話を信じ込んで銀行を訪れました。尾崎さんは男性になぜ振り込むのかを尋ねたところ、「コインのところに振り込む」などと答えたことから詐欺だと疑い、警察に連絡して被害を未然に防ぎました。 

第四北越銀行 高田営業部 尾崎進さん
「領収書には個人情報が載っている。それも手に入れようとしたのではないか。被害に遭ってから相談に来る事例も。今回は被害がなくてよかった。窓口のお客様の話をよく聞き、詐欺防止に努めたい」

上越警察署の内山 嗣久署長は詐欺の未然防止に感謝し、今後も協力してほしいと呼びかけました。

警察によりますとSNSを通じて投資を持ちかける詐欺の手口が去年の6月以降急増しています。県内では去年SNS型投資詐欺による被害件数は20件。被害額は、約3億1100万円にのぼっています。警察ではSNSで知らない人から投資の話を持ち掛けられたら詐欺だと疑い、1人で考えず家族や警察に相談するよう呼びかけています。