2024年05月12日 18:07更新
江戸時代から続く庄屋など上越市にある邸宅を多くの人に知ってもらおうと4つの名家が11日(土)、12日(日)の2日間一般公開されました。なかには今年1月1日の能登半島地震で被害を受けた建物もあり、主催団体では被害の現状も知ってほしいと話しています。
江戸時代から続く大庄屋など名家と呼ばれる邸宅は上越市内に4つあります。頸城区の瀧本邸、白田邸、三和区の林富永邸、そして戸野目の保阪邸です。いずれも市や国の文化財であり、その価値を多くの人に知ってもらおうとNPO法人「上越名家ネットワーク」が春と秋に一般公開しています。
このうち頸城区百間町にある瀧本家は、およそ300年前の新田開発から頸城の地で栄えた大地主です。
母屋玄関
瀧本邸の敷地は広さ9600平方メートル。母屋はありませんが玄関が残されています。
玄関の上がり框はケヤキの一枚板で作られ横3.6メートル、幅90センチ高さ35センチほどあります。
回遊式の日本庭園には150種類の苔が生え、風情ある苔庭を鑑賞することができます。
訪れた人
「初めて来た。一歩中に入ると全然違う。苔庭きれい」
庭には茶室があり、茶に呼ばれる前に心を整えて待つ場所の腰掛待合もあります。
地震被害を受けた「懐徳亭」
一方、平成24年に登録有形文化財に指定された離れの別宅「懐徳亭」は、今年1月1日の能登半島地震で建物が傾き、壁が落ちるなどの被害があり、公開はされず立入禁止となっています。
瀧本邸当主・上越名家ネットワーク 瀧本 宜弘 理事長
「ここに来られて空気を感じてもらい、昔に思いを馳せてもらいたい。一般公開することでご理解、ご協力いただける方を募り、(被害受けた建物の)修繕に役立てていけたら」
次回の名家公開は、11月に開催される予定です。
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