2017年10月27日 10:48更新
台風21号の影響で、妙高市上新保で土砂崩落が発生し、田畑に水を供給している上江幹線用水路の一部をふさいだ。用水を管理する関川水系土地改良区では、来週初めにも台風22号の接近が見込まれることから、応急対策として仮設管を通して下流に水を流す作業を進めている。
写真提供:北陸農政局関川用水農業水利事業所
土砂崩落があったのは妙高市上新保。23日の午前9時から10時ごろに崩落したと見られている。長さ約30mにわたって崩れ、用水の上流側では水があふれ出し、低地の田んぼに流れ出た。
妙高市猿橋では、23日午前4時から6時にかけて時間雨量約25㎜を観測し、山に降った雨が斜面を通じて一気に用水に流れ込んだと見られている。
26日の様子 土砂崩落のあった上江幹線用水路(妙高市上新保)上流側
26日の様子 土砂崩落のあった上江幹線用水路(妙高市上新保)下流側
土砂崩落により、現在は下流に水が流れていない状態。用水は今の時期、田んぼのしろかきや、錦鯉の飼育、防火用に必要な他、冬には消雪で利用があるという。
関川土地改良区では台風22号の通過が週明けに見込まれていることから、再び用水から水があふれるのを防ぐため、応急処置として29日(日)までに仮設管を通して下流に水を流せるよう作業を進める。
また、来年5月1日の営農に向けて本復旧の工事をはじめられるよう調整を進めている。
上江幹線用水路は、全長約26㎞で妙高市から上越市まて約2,600ヘクタールの田畑に水を供給している。平成27年には県内で初めて世界かんがい施設遺産に登録された。
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