2024年02月22日 04:00更新
熟練の職人が技を競う「技能グランプリ」が23日(金・祝)福岡県で始まり、建築大工部門に上越市の山岸翔さんが初めて出場します。優勝経験のある父、芳治さんの指導の下本番に向けて技を磨いています。
「技能グランプリ」の建築大工部門に出場するのは、上越市藤塚にある山岸建工の山岸翔さん31歳です。「技能グランプリ」は特級や1級の資格を持った職人が技を競う全国大会で2年に1度開催されます。部門は建設、和裁、日本料理など30あり、このうち建築大工では初出場の山岸さんを含む38人が出場します。
本番ではまず課題となっている小屋の屋根などを作るための図面を書きます。このあと、木を切るための目安となる線を書く「墨付け」をします。最後にのこぎりなどで木を切り、屋根などを組み立てます。
大きさは高さ70センチ、幅1メートルです。
制限時間は12時間です。競技では図面や「墨付け」の精度、屋根などの出来栄えが採点されます。屋根は六角形で、複雑な形になっています。全体の大きさは事前に示されているものの、細かい寸法までは明かされていないため、自分で考える必要があります。
山岸建工 山岸翔さん
「正解が分からない。これで合っているとは思うが実際に合っているかは(当日にならないと)分からない。不安になりながら練習していた」
山岸さんは10年前23歳以下を対象にした「技能五輪」の建築部門に出場し銀賞を受賞。その後も建築の技術を磨き、一級の資格を得ました。「技能グランプリ」の出場は、父であり「技能グランプリ」で優勝した経験がある芳治さんに背中を押されて決めました。
本番に向け、2か月前から仕事を休み1日8時間課題の練習に取り組んでいます。芳治さんからも指導を受け意欲を高めています。
山岸建工 山岸翔さん
「作ったものへのアドバイスや道具の手入れを手伝ってもらっている。(目標)時間内に作り上げること。普段からやっているペースを維持。きれいに作り上げることを心がけたい」
「技能グランプリ」は23日(金・祝)から福岡県北九州市などで行われます。「技能グランプリ」には上越市の磯貝清英さんも畳部門に出場します。
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