2023年10月26日 18:58更新
東北など全国でクマによる人への被害が相次いでいることから、県は26日、警戒レベルが最も高い「クマ出没特別警報」を出しました。県ではさらに警戒を呼びかけることにしています。
県によりますと、県内ではことしクマのエサとなるブナの実、ドングリが凶作となっていて、これまでに7人が襲われてけがをしました。県内では死者は出ていないものの、県は、東北など全国でクマによる人への被害が相次いでいること、また夏に気温が高くエサが不足した平成22年と同じく、人への被害が11月にピークを迎えるおそれがあることなどから、9月1日から出していた「クマ出没警戒警報」を、3段階あるうちの最も警戒レベルが高い「クマ出没特別警報」に切り替えました。特別警報が出されるのは、関川村で1人が死亡した2020年以来、3年ぶりです。県では、クマの移動経路となるやぶを刈り払う費用などを補助することにしています。
一方、上越市や妙高市ではことし人への被害はありません。上越市では、ことしの目撃件数が25日までに65件にのぼり、過去2年間の年間件数をすでに10件ほど上回っています。市ではホームページなどを通じてさらに警戒を呼びかけることにしています。
上越市、妙高市で人に被害があったのは、直近で2年前に妙高市で1人、3年前に上越市で1人でした。また上越市では2年前に五智地区、4年前に高田地区の住宅地にクマが出没しています。市では平野部でも十分警戒するよう呼びかけています。
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