2023年09月26日 12:09更新
この秋、上越地域ではツキノワグマのエサとなるブナやミズラナの実が凶作であることが分かりました。県はクマが人里に出没する可能性が高いとして注意を呼び掛けています。
豊凶調査結果(確報)
凶作:結実は認められない
不作:わずかに結実
県は今年8月、ブナやミズナラなどクマのエサとなる5種類の樹木の実のなり方を県内239地点で調査しました。それによりますと、上越地域では山奥に分布するブナと、人里に近い所に分布するミズナラが凶作。コナラとオニグルミは不作、クリは並作でした。
2021年5月 上越市五智
こうした結果から、秋は山奥でのエサ不足が予測され、人里に近い里山やカキなどの果樹がある人里に出没する可能性が高く、注意が必要だということです。県によりますと、特に上越地域はほかの地域に比べて実のなりが良くないため注意が必要だということです。
県によりますと、今年9月25日現在、県内のクマの目撃情報は629件で4人が被害にあっています。上越市では9月8日現在、クマの目撃件数は56件(去年1年間52件)で、既に去年1年間の目撃件数を超えています。
県では、ツキノワグマの出没による人身被害が拡大するおそれがあるとして、9月1日から11月30日まで「クマ出没警戒警報」を発表しています。山に入るときは、県のホームページでクマが出没した場所をチェックしたうえ、単独行動を避ける。音の鳴るものやクマよけスプレーを携帯する。万が一、クマに遭遇した場合は刺激せず、頭・首・腹を守る態勢をとるよう注意を呼び掛けています。
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