2023年09月05日 14:40更新
東京電力柏崎刈羽原子力発電所の事故に備え、被ばくを抑える薬「安定ヨウ素剤」の事前配布が上越市で始まりました。
新潟県は柏崎刈羽原発で事故が起きた場合に備え、速やかに甲状腺の被ばくを抑えるための薬「安定ヨウ素剤」を30キロ圏内の自治体へ事前に配布しています。上越市では柿崎区、吉川区の全域および浦川原区、大島区、大潟区の一部が30キロ圏内にあります。これを受け、県は30キロ圏内に住む人に「安定ヨウ素剤」を事前に配布する説明会を2日(土)、3日(日)の2日間、吉川コミュニティプラザで開きました。
対象は市内の30キロ圏内に住む40歳未満のおよそ3400人ですが40歳以上でも希望した場合、ヨウ素剤を受け取ることができます。
上越市内では郵送などによる配布がことし7月から始まっていますが、直接、手渡しされるのはこれが初めてです。
訪れた人は安定ヨウ素剤の効果などを紹介する映像を見たあと、薬剤師などによる健康状況の確認を受けていました。
子どもの安定ヨウ素剤を受け取りに
「若い人ほど影響が出やすいので、しっかり対応できるように備蓄しておいたほうが安心」
希望して受け取りに
「私たちも年も年なので(もらわなくても)良いのかなと思ったが、もらえれば安心」
希望して受け取りに
「事故がないことを願っているが、未知数で分からないので用心のために来た。とにかく事故が起こらないように願っている」
新潟県感染症対策薬務課 若林崇浩係長
「安定ヨウ素剤の配布はワクチン接種と同様、強制して受けてもらうということが出来ないものだが、万が一の時のため、健康を守るものなのでぜひ受けとってもらいたい」
安定ヨウ素剤は今回、2日間で約210人分が配布されました。上越市では今週末の9日、10日にも柿崎コミュニティプラザで配布します。詳しくは新潟県のホームページをご覧ください。
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