2023年08月23日 18:03更新
上江用水と中江用水が潤す田畑は上越市と妙高市あわせて5600ヘクタールありますが、番水の状況が厳しくなって、いよいよ十分に水をやりくりできなくなりました。一体、田んぼのイネはどうなるのでしょうか?清里区にあるグリーンファーム清里の保坂一八社長にお話をききました。
グリーンファーム清里 保坂一八代表
「約15日前、どうしても水がほしかったが、ここまで水が回ってこなかった。これが水が無くて枯れた状況。茶褐色に」
保坂一八代表
「(水が十分でないと)実際非常に困る。イネの生育で今一番大事な時期にさしかかっている」
農業生産法人グリーンファーム清里は、田んぼ160ヘクタールでイネを栽培しています。そのうち、早生品種は来週の収穫を予定していますが、後に続く中生(なかて)、奥手(おくて)の品種については、まだまだ水が欠かせません。
保坂一八代表
「中手の品種は、コシヒカリが代表だが水を入れてあげないと。奥手の品種も約3割作っていて、このあと10日ほどは水を入れたい」
ファームの田んぼの8割が、用水の水を頼りにしています。しかし、番水によるやりくりがいよいよ厳しくなってきました。
保坂一八代表
「収量も品質もかなり落ちるだろう。もし等級が悪くて、すべて規格外になると値段が半分になってしまう。私自身、これだけの干ばつは平成6年以来。あの時と同じ状況」
取材したグリーンファーム清里の田んぼのうち、およそ2割は天水田です。こちらは雨が降らないため、すでに満足な収穫が見込ないということです。
上越市では、24日(木)から清里区菅原地区で渇水対策として、消雪用井戸から農地への給水を始めるということです。
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