2023年03月25日 11:40更新
豪雪を邪魔者でなくエネルギーとして活用したり、都会の人に里山暮らしの体験を提供するなど、ユニークな活動に取組んできた上越市安塚区の「雪だるま財団」が、今月末の解散を前にこれまでを振り返る「ありがとうの会」を24日(金)から26日(日)まで開いています。
雪だるま財団は1990年旧安塚町の「雪国文化構想」をもとに設立されました。雪を厄介なものでなく暮らしを豊かにするものと前向きにとらえ、雪冷房や雪室事業などを手がけてきました。
また都会の子どもたちなどに里山の暮らし体験を提供する「越後田舎体験」を推進しました。しかし、上越市との合併を経て人口減少や高齢化によって活動が難しくなり、今月末で解散となりました。
「ありがとうの会」は24日から3日間、関係者や地域の人を招いて開かれます。会場の雪のまちみらい館では、これまでの活動が写真や映像で紹介されています。
訪れた人は写真を懐かしんだり、思い出話に花を咲かせていました。
民泊を受け入れていた人
「民泊で子どもが来ると何を見ても感動。ずっとお世話になったのでさみしい」訪れた人
「思い出がいっぱいある。財団が築いたものがあるので、引き継いでいかないと地域がダメになる」
雪だるま財団 小林美佐子 理事長
「立ち上げの大変さとみなさんの協力の温かさ、これまで続いてきた感謝の気持ちが大きい。解散はさみしいが今後も何かしらの力になりたい」
安塚区の関係者によりますと「集落が過疎になっても心は過疎にならないぞ」という心意気があったということです。
雪だるま財団の「ありがとうの会」は、安塚区の雪のまちみらい館で、あさって26日日曜日まで開かれています。会場では昔遊びの宝引きやフォトフレーム作りなども行われます。
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