2023年03月09日 15:03更新

春から社会人になり、上越市内の企業で働くことが決まっている若者を対象にした研修会が9日、開かれました。ハローワークによりますと、県内ではせっかく仕事に就いても、新卒者の約3割が3年以内に辞める傾向が指摘されています。研修会では、仕事に取り組むための基本マナーがテーマになりました。

研修会は、若手社員の定着を図ろうと、上越市が毎年この時期に開いています。参加したのは高校や大学などの新卒者で、4月から上越市内の企業で働くことが決まっている24人です。講師はキャリアコンサルタントの松澤祐公さんです。

松澤さんは、仕事とは社会や顧客が求めている「何か」を提供するものだと話しました。そのうえで、コミュニケーションの大切さを訴え、人に話を聞いてもらうときは、話すスピードや声の大きさ、表情などを意識するようアドバイスしました。続いて、参加者は学生と社会人の違いについて話しあい、気づいたことを発表しました。

参加者からは、社会人は責任ある行動が求められること、時間の使い方が変わってくること、職場では世代が異なる人たちとコミュニケーションをとり、敬語を使う必要があるなどの意見が上がりました。

参加者
「総合建設業で現場監督をする。（話しが）苦手なので、改善したい」
「（旅客業）不安が一番大きい。今まで話したことがない世代の人たちと仕事をする。社会人として会社に貢献できる人材になりたい」

上越市産業政策課労働係 武藤いづみ さん
「不安に思っているのは1人だけじゃない。内定者同士で団結し、上越市で頑張ってほしい」

市では、若者の離職を防ぐため、管理職、中堅社員、新入社員、それぞれの立場を対象にした研修会を開く予定です。