2022年10月17日 18:02更新
少子化が進んでいます。上越市立小学校47校のうち、7割を超える35校が1学年あたり2クラスに満たず、学校の適正規模に達していないことが分かりました。このうち三郷小、牧小、下黒川小、さらに三和区の里公、上杉、美守の6校では、学校の今後のあり方を巡って、市教育委員会と保護者、地域との意見交換が進められています。
これは17日に開かれた上越市議会文教経済常任委員会で明らかになりました。
教育委員会では小学校の適正規模は、1学年あたり2~4クラス、全校で12~24クラスとしています。しかし、市立小学校47校のうち、7割を超える35校がこの基準を満たしていません。そのうち10校では、複式学級が存在していて、令和10年度までにさらに6校増える見通しです。こうした中、三郷小、牧小、下黒川小、さらに三和区の里公小、上杉小、美守小の6校では、学校のあり方を巡り、教育委員会と地域との意見交換が始まっています。
委員会資料より
具体的には4つの選択肢として、学校の統合、ほかの学校との合同授業、タブレット型端末の活用、さらに教員が複数の学校を巡回して授業を行なう形が示されています。
教育委員会
「地域から学校がなくなることは大変なこと。反対もあるかと思ったが、『なんとかしなければいけない』という意見が多くなっている」
このほか、今後5年以内に複式学級が生まれる見込みの北諏訪小、上下浜小の保護者に状況を説明しています。あわせて、宝田小の保護者には来年春に状況を説明する予定です。
今年度、市内の小学校児童数は8617人、6年後の令和10年度には7183人、16.6%減る見込みです。一方、市内の公立中学校は、22校あるうち、17校が学校の適正規模を満たしていませんが、現在、複式学級はありません。ただし今後10年以内には、複式学級が生まれる可能性があります。
Copyright (C) 2016-2023 上越妙高タウン情報 All rights reserved.