2022年03月11日 18:56更新
上越市直江津地区にある「市民いこいの家」の入浴施設が今月いっぱいで廃止する方針であったことについて、地元の直江津区地域協議会が「廃止は住民の暮らしに支障がある」と市に伝えたため、市は、当面施設を継続することとしました。しかし、今後も廃止の方針は変えず、新年度からは、住民の理解が得られるよう、幅広く丁寧に説明していく考えであることが分かりました。
これは11日に開かれた上越市議会厚生常任委員会で明らかになりました。上越市石橋にある「市民いこいの家」には、日帰りの入浴施設と貸しスペースがあります。利用の多くは入浴施設ですが、維持コストなどで毎年、市が約2000万円の公費を投じています。
このため、市では入浴施設に限り、今年度で廃止する方針を示しましたが、諮問を受けた直江津区地域協議会は「廃止は住民の暮らしに支障がある」と答えました。この状況を受けて、市は来年度、住民に廃止への理解を求めて、説明を重ねるとしました。事実上、入浴施設は利用できることになりました。
この日の質疑では、委員の1人が地元から継続を求める声がある以上、廃止の結論ありきで進めないよう求めました。
これに対して、福祉部の笠原浩史部長は、「『廃止』の方針はしっかり持ちたい。ただ説明を尽くして、ご理解を頂くような努力をしながら地域協議会に諮問し、最終的な判断にしたい」と答えました。
福祉部 笠原浩史部長
「熱烈な利用はありがたいが、その人たちの自宅に風呂もある状況。次の利活用について考え、広く直江津の町内会などに説明し理解してもらえるよう取り組みたい」
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