2021年10月11日 09:30更新
佐渡島内出身の大学生が佐渡初のプロ入りを懸けて横浜で闘志を燃やしています。
力強いピッチングを見せる佐渡出身の菊地大稀 選手です。
現在、桐蔭横浜大学硬式野球部の4年生で、プロ入りを懸け現在行われている秋季リーグ戦で奮闘しています。
菊地選手は真野小学校1年生の時に真野ファイターズで野球を始めました。試合の鍵を握り、球場を盛り上げることができるピッチャーに魅力を感じて野球にのめりこみ、真野中では佐渡市選抜のメンバーとして離島甲子園に出場。
佐渡高校に進学し、最速146キロの剛腕として注目を集め、2017年の高校3年生時、プロ志望届けを提出するも指名を得ることはできませんでした。
当時について菊地選手は次のようにふり返ります。
「ショックで何も考えられなかった。しかし、桐蔭横浜大学の齊藤監督が一緒に頑張ろうと、熱心に声をかけてくれて、4年間気持ちを新たに頑張ろうと決めました」
大学では、食事管理とウエイトトレーニングで身長186センチ、体重は10キロ増量の90キロになるなど、体作りにも取り組みました。
島外での慣れない生活や、チーム内だけでも全国から集まった強豪ピッチャーが50人ほどいる中で立場を勝ち取らなければいけないなど苦労する中、掴んだ先発での初勝利は鮮明に記憶に残っていると話します。
しかし今年3月、キャンプ中に右足首じん帯を痛めてしまった菊地選手。大学4年生を迎える大事な時期に、焦りを感じたといいます。
「このままでは本当になれるのかなという焦りがあった。監督からここで焦っても何も変わることはないからこの期間で自分が何ができるかを考えてやっていれば絶対大丈夫だからという言葉をもらい、焦っている場合ではないと思いました」
秋季リーグ戦 初日の今月4日、9回裏で登板した菊地選手は、この日最速148キロをマークした直球を軸に、わずか5球で三者凡退に抑えました。
投手一筋の菊地選手が大切にしていることとは…?
「心の波を作らない安定したメンタルを大切にしています。また、いかに投球のフォームに意味のあるトレーニングをすることを日々意識して練習しています」
また、4歳から9年間、野球と並行して打ち込んだ柔道では黒帯を手にし、この経験が投球にも生かされたと笑顔で話します。
「背負い投げが得意だったので、肘の使い方などが野球に繋がったと思う。また柔道のおかげで体が柔らかく、怪我をしない体作りになっていたんだと思います」
10月11日に行われる2021プロ野球ドラフト会議。佐渡初のプロ野球選手 誕生かと期待を集める菊地選手の心境は……?
「高校の時に指名漏れをして悔しい思いをしたので、今回なんとしてでもプロ野球の世界に飛び込みたいという想いがあります。一試合一試合、最大限のパフォーマンスができるよう準備していきたいです」
そんな菊地選手には、プロになって叶えたい夢が……。
「プロ野球選手として活躍し、佐渡で野球教室を開きたいです。佐渡では野球をする子どもが減ってきているので、自分がプロ野球選手になって活躍することで、野球に打ち込む佐渡の子供達が増えていってくれたら嬉しいです」
「11日に行われるドラフト会議で必ず指名をいただき、佐渡の子供達に夢を与えられるプロ野球選手になります。応援よろしくお願いします」
佐渡テレビジョン
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