2021年10月07日 15:06更新
この秋は10月に入っても気温が高めで、キノコの成りがあまり良くないといいます。そうした中、キノコの見分け方を学ぶ講習会が5日、妙高市で開かれました。
講習会は、上越市食品衛生協会と上越保健所が開き、50人ほどが参加しました。
この日は、はじめに会場の赤倉体育センター周辺で参加者自らキノコを採り、日本菌学会会員の滝沢博さんが鑑定しました。
滝沢さんは、たくさんあるキノコの中で毒のあるものは少ないと話し、食中毒を避けるには毒キノコを覚えることが大切だと話しました。
そのうえで、被害の多いツキヨタケの実物をみせて、その特徴を示しました。
ツキヨタケはヒラタケ、ムキタケ、シイタケと間違いやすく、茎から真ん中を割ると黒いシミみたいなものがある、柄の部分にリングのような突起物があるという大きな特徴があるということです。
講習会 参加者
「キノコは奥深い。なかなか難しいと改めて感じた」
「キノコは怖いが、毒キノコを覚えればなんとかなる」
「講習には初めて参加した。毒キノコをとにかく覚えろと言われたので、しっかり覚えようと思った。ちょっとずつ採るが、まだ食べようという気にならない。これからも山に入って、いろいろなキノコを見たいと思っている」
上越保健所では、去年からキノコの持ち込みによる鑑別に対応していません。自分で採ったキノコが安全かどうか判別するにはどうしたら良いのでしょうか?
講師を務めた滝沢さんは「自分で(採ったキノコに)自信がない時は、ほかの人にお裾分けしないでもらいたい。(もらっても)信用できる人でも、キノコだけは気をつけてほしい。キノコの特徴を覚えてもらわないと困る。そのためにも、いろいろな場所で開催されているキノコの会に顔を出して、講習を受けてほしい」と話しています。
上越保健所によりますと、去年キノコによる食中毒は1件もありませんでした。今シーズンは気温が高めでキノコが不作気味ということで、今月3日現在、発生していません。
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