2021年06月04日 14:33更新

上越市在住の80代女性が3日、キャッシュカード2枚をだまし取られる被害がありました。警察は特殊詐欺として捜査を進めています。

警察によりますと3日午後2時30分ころ、上越市在住の80代女性の自宅の電話に、上越市役所の保険年金課を名乗る男から「還付金がある。キャッシュカードが傷付いていないか職員が確認に行く」などとうその電話がありました。

その２時間後に女性の自宅に職員を名乗る男が現われ、女性は男が用意した封筒にキャッシュカード2枚を入れて渡しました。

女性は男から封筒にハンコを押す必要があると言われ、男に封筒を預けたまま、ハンコを探しにその場を離れました。女性は男のもとへ戻り、封筒にハンコを押した後、連絡があるまで封筒を保管するよう指示され、男は立ち去りました。

女性はその後、封筒の中身を確認したところサイズが同じ別のカードが入っていました。女性は市役所に連絡し、詐欺であることが分かりました。

警察によりますと、女性は男とのやりとりの中で、暗証番号も伝えていたということです。現在、警察は現金が引き出されていないか捜査を進めています。

新潟県内では、上越市を含め各地で高齢者の家に、市役所職員をかたる詐欺電話がかかってきています。

主な手口は
「保険料を多くもらい過ぎているので、還付金がある」
「ATMで手続きします。着いたら電話を下さい」
「キャッシュカードが古いので、確認に行く」などです。

新潟県警によりますと、こうした電話が先週28日（金）から4日（金）の午前までに25件ほど確認しているということです。

＜防犯ポイント＞
■「医療費、保険料の還付がある」・・・詐欺と疑ってください
■不信は電話や訪問には取り合わず、すぐに警察へ連絡してください
■防犯機能付き電話機設置など対策を