2021年02月18日 18:28更新
屋根からの落雪で雪に埋まって動けなくなった親子を救い出したとして18日、上越地域消防局が救助した市民などに感謝状を贈りました。
左2番目から原田昌尚さん、青木四郎さん、箕輪和弘さん、小林亨さん
感謝状が贈られたのは上越市柿崎区の箕輪和弘さん、青木四郎さん、小林亨さん、そして自動車整備業の有限会社原田オートです。
消防局によりますと、上越地域が大雪に見舞われた先月13日の午前11時過ぎ、柿崎区柿崎地区で箕輪さん、青木さん、小林さんが自宅周辺の除雪作業にあたっていました。
そのとき近くから「助けて」という女性の声が雪の中から聞こえ、3人が手で掘り起こしたところ、女性の頭が見えたということです。3人はすぐに119番通報し、さらに近くの原田オートに助けを求めました。
女性が「近くに子どもが埋まっている」と叫んだため、周りの雪を掘ったところ、女性から1メートルほど離れたところで子どもを発見しました。結果、40代の母親と8歳の息子を救出しました。
親子は病院に運ばれ、母親は大腿骨骨折、息子は低体温症でしたが、命に別状はありませんでした。
箕輪さんは「(実際に雪を掘ったら)中に人がいてびっくりした。しばらく雪の中にいたみたいで結構寒がっていた。お母さんの方は足が痛いと言っていた」と発見当時をふり返りました。
消防局によりますと、親子は車庫からの落雪に巻き込まれ、30分ほど身動きが取れず雪の中に埋まっていたということです。
上越地域消防局の伊藤公雄消防局長は人命救助に感謝したうえで「自助共助が地域の総合防災を高めるうえで非常に重要なポイント」と話し、敬意の言葉を述べました。
感謝状を受け取った箕輪和弘さんは「親子が助かって嬉しい」と話していました。
上越地域消防局によりますと、今シーズン管内では雪に関わる事故がきのう17日までに72件起きています。消防局では落雪に十分注意するとともに、除雪をするときは家族に伝えるなど、1人で行わないよう呼びかけています。
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