2020年12月25日 17:23更新
先週15日からの大雪の影響で上越市ではきのう24日までに、のべ1万1,500戸あまりの停電があった。一部では復旧に手間取り、山間地では倒木で市道がふさがれたため、孤立する集落が出るなどしたことから、村山市長は職員に災害としての認識があったのか、詳しい状況を調べて今後の対応につなげると、25日の記者懇談会で明らかにした。
「58時間を超えて停電が続き、ショックだった。災害としてとらえているか、職員の意識の問題があった」会見の冒頭で、村山市長はこのように話した。
上越市では風や雪の影響で、先週15日からきのう24日にかけ、のべ1万1,550戸で停電した。このうち吉川区大賀地区では、雪による倒木で市道がふさがれ、6世帯が一時孤立したうえ、電線が切れて停電が発生した。さらにその影響で断水となったため、市の職員が歩いて集落に入り、飲み水を配った。
また吉川区尾神の2世帯では、停電が58時間続いた。市によると、吉川区で災害が発生した場合は、柿崎区の総合事務所が対応を調整することになっている。しかし今回の大雪では、復旧に手間取ったとして、村山市長は当時の詳しい状況を検証するよう、指示したという。村山市長は「災害時に3つの事務所(柿崎・吉川・大潟)が、どれだけ頑張れたか。検証しなければ」と話した。
また停電の世帯数などを的確に把握するためには、東北電力だけでなく、対象地域の町内会と市が連携する必要があると話した。そのうえで、市長はこれからの年末年始に、再び大雪になるおそれがあるとして、次のように話した。「寒波の状況を見れば、防災(の部署)が中心になりタイムラインで対応が整理される。今回はちゅうちょがあった。タイムラインで役割分担をする、今までも出来ているものを運用できれば」と、次の寒波に備えている。
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