2020年10月25日 19:24更新

長らく演奏活動を休止していた上越市民吹奏楽団のコンサートが25日、10か月ぶりに開かれ、大勢の音楽ファンが生演奏を楽しんだ。

 コンサートは、コロナ禍になって初めて上越市内で開かれる有料のコンサート。会場のオーレンプラザでは、来場者のマスクの着用や手指の消毒、検温をはじめ入退場の動線が分けられるなど徹底した感染症対策が取られた。

一方で、ガイドラインに従い会場の座席は間隔を空けずに使用され、ほぼ満員の約600人が会場を埋めた。

上越市民吹奏楽団では、例年年4回のステージを披露しているが、今年は全て中止になっていた。25日のコンサートは、去年のクリスマス以来10か月ぶりで、吹奏楽コンクールの課題曲をはじめ映画やアニメの主題歌が演奏されるたびに聴衆から大きな拍手がおくられていた。

ステージの後半では、新型ウイルスに感染し亡くなった志村けんさんにちなんだ音楽やパフォーマンスも披露され会場を沸かせた。

聴衆は「久しぶりのコンサートでとても良かった。やっぱり生演奏は良い」「感動です。生の音は一番いい。ステキな音楽でパワーをもらった。楽しい演奏をありがとう」と演奏を堪能したようだった。

楽団の金澤康弘団長は「正直こんなに客が入るとは思わなかった。皆さん音楽が好きなんだな、生の演奏を聴きたいんだなと感じた。温かい拍手がありがたかった。今回のコンサートをきっかけにほかの団体もコンサートやイベントを開催したいと思ってくれたら良いと思う」と話していた。

上越市民吹奏楽団では、上越交響楽団とともに12月にクリスマスコンサートを今回と同じオーレンプラザで開くことにしている。