2020年06月25日 14:51更新
上越市名立区のブランド梅「越の梅」の収穫がはじまり、栽培農家が出荷に汗を流している。
名立区では、約2ヘクタールの畑にブランド梅「越の梅」が500本以上栽培されている。生産者のひとり、室橋勇吉さんの畑では今月17日から収穫がはじまった。
室橋さんによると、今年は少雪暖冬の影響で、梅の花が例年より1か月ほど早い2月末に咲いてしまった。そのため、ハチによる受粉ができず、実がつくかどうか不安だったということ。室橋さんは「どうしてか、うちの畑ではすごく多く実っている」と話す。
越の梅の特徴は、皮が薄く小ぶりで果肉が多いこと。名立区では、平成元年に「越の梅」の栽培組合が立ち上がった。組合では、農薬や化学肥料をできるだけ減らす農法に取組んだ結果、県の特別栽培農産物の認証を受けている。
室橋さんは「ここにある木は先代が植えてくれたもの。大事に育てて収量を多くとっていきたい。食の安全性を考えて、低農薬で育てている。県の認証を受けているので、安心していっぱい食べていただきたい」と話した。
収穫した梅は選別のあと、主に市内の酒造会社などに出荷され、梅酒として販売される。また、直売所あるるん畑でも販売される。「越の梅」の収穫は今月いっぱいまで続くということ。
JAえちご上越によると、今年は例年並みの約9トンの収穫を見込んでいるということ。また、今年は県内での梅の収量が少ないため、これまで出荷したことのない酒造会社などからも注文が入っているということ。
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