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新型コロナ影響で観光業の売上 厳しい落ち込み

2020年03月18日 19:24更新

新型コロナウイルスの感染防止対策で、上越市の観光業に大きな影響が出ている。特に宿泊業や観光バスなどは売り上げが前の年の1~2割ほどに落ち込み、関係者は頭を抱えている。

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これは17日に開かれた上越観光コンベンション協会の理事会で報告された。理事会には市内の商工団体、旅館組合、交通事業者など約30人が出席し、新型コロナウイルスの感染防止対策による影響について話し合った。それによると、高田旅館組合ではゴールデンウィークまでにバスケットボールや剣道、バレーボールなど市内で開催される大会が中止となったため、参加予定だった団体客約5500人がキャンセルに。また旅館などでの歓送迎会や法事、宴会は、3月すべてキャンセルとなっている。売り上げもビジネス客中心の宿泊施設で5割減、飲食・宴会を兼ねる施設では8割減となるという。おなじく直江津旅館組合も3月に入り、研修や宴会、会議に伴う団体宿泊がすべてキャンセル。個人宿泊の予約も入ってこない状況で、今後の売り上げは5割から7割落ち込むとみている。また鵜の浜温泉のある大潟観光協会もジムリーナなどの体操関連の合宿はすべてキャンセルで、3月の売り上げは8割減、4月は9割減まで落ち込むと見ていて、旅館の中には1か月の休業を決めたところもあるという。

高田旅館組合の田中正人組合長は「観桜会まで2週間を残す時点で部屋が半分しか埋まらないのは、私の経験では初めて。土日含めて予約が全く入ってこない状況。この辺の旅館・ホテルは12月の忘年会で多少残して、1・2月は稼働率が落ちるので3・4月で儲けを出すところが多かった。それをいっぺんにやられてしまい大変厳しい状況」と報告。
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 交通関係では、頸城自動車の観光・貸切バスの利用が前の年の1割ほどしかなく、乗務員にやむを得ず社内研修や路線バス運行、車検整備の手伝いに出している実態が報告された。またえちごトキめき鉄道は観光列車「雪月花」の3月の利用が前年と比べ5割に落ち込み、通勤・通学の普通列車では休校措置もあって、3月は前年の65%ほどの利用にとどまっているという。

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今後この状況が長期化する可能性もあるなか、抜本的な対策が見当たらないとして、理事会では「観桜会に来てくれた人への感謝の心を示し、来年も来てもらえるような来場者へのフォロー強化」「海水浴をはじめはすまつりや上越まつりなど夏のイベント・発酵食品など秋にグルメPRへの体制シフト」「感染防止対策をきちんと施したうえでのバル街の大規模・長期開催」などの意見が挙げられていた。協会の山田知治会長は「自粛要請がある以上、感染者を出さないように対策をしていくが、前向きに先々を見て、明るい期待を持っていけるようコンベンション協会でも考えていきたい」と話し、対策の具体化を検討するとしている。

ご覧の記事の内容は2020年3月18日(水)JCVニュースLiNKで放送予定(TV111ch)初回18:30
※プレミアム会員 見逃し視聴(配信期間 3月18日 19:00~3月25日 19:00まで)

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