2019年12月17日 14:50更新

北陸自動車道柿崎料金所で強盗事件に備えた訓練が、17日に行われた。

訓練にはネクスコ東日本上越管理事務所管内にある9つの料金所から30人が参加した。強盗事件は職員が自動精算機から現金を集めて事務所に戻るときに発生した想定。通常集金は2人で行われるが、今回はそのうちの1人がおとり役に道をきかれて精算機から離れたところで、現金を持った職員が強盗犯に襲われる。

強盗犯は職員にナイフを突きつけ、現金を奪い逃走した。その直後、様子を見ていた管理事務所が非常ベルを鳴らし、警察へ通報。職員は逃げた犯人の特徴などを伝えた。被害者役をおこなった職員は「実際の犯人役が怖く、体が固まり声も出なかった。防犯ブザーも朝鳴るか確認していたのにとっさのことで音を出せなかった」と振り返った。

被害者役となった職員は、犯人が現金を奪おうとするのに対し、とっさに抵抗してしまった。訓練を指導した上越警察署生活安全課の小山真佐幸係長は「ナイフを持っている相手に抵抗してはいけない。カバンで身を守るなどまずは命を守って」と呼び掛けた。

 高速道路の料金所では2年前の平成29年に、兵庫県で同一犯による強盗事件が2件発生している。小山係長は「いつ強盗が来てもおかしくないので心構えはしておいてほしい。何かあったら素早い通報と身の安全を守ることを心得て」と話す。

柿崎料金所の本山慎吾所長は「本番になると予想していたのとは違って声も出ず委縮してしまった。職員の防犯意識など、気を引き締めていかなくてはならない」と話していた。

※ご覧の記事の内容は2019年12月18日（水）JCVニュースLiNKで放送予定（TV111ch）初回18:30
※プレミアム会員 見逃し視聴（配信期間 12月18日 19:00～24日 19:00まで）