2019年05月19日 21:50更新
普段は見学ができない、上越市内に残るかつての大庄屋や豪農など5つの邸宅が19日、一斉公開された。上越市内の名家一斉公開はかつての大庄屋や豪農などの邸宅の文化的価値や素晴らしい景観を多くの人に知ってもらおうと、毎年春と秋に行われている。公開されたのは戸野目の保坂邸、頸城区の滝本邸と白田邸、大島区の飯田邸、三和区の林富永邸で、いずれも個人所有の家屋で普段は見学することができない。このうち林富永邸は明治16年に三和区神田の庄屋だった富永家の分家が高田藩の土地を購入して建てたもので、現在は上越市の指定文化財になっている。囲炉裏やかまどがほぼ建築当時のまま残るほか、座敷には犬養毅や勝海舟の書、江戸時代の狩野派と見られる金屏風など時代が感じられるお宝も多く残されている。また、林富永邸の魅力は母屋の西側に広がる杉苔を敷き詰めた枯山水の庭園。この日高田の最高気温は28.8℃まで上がる夏日だったが、林の中の庭園は涼しく、多くの人が母屋の内外から新緑の景色を楽しんでいた。長野県から来た夫婦は「きょう名家を一通りまわってきたが、さすが新潟・上越。豪農らしい造りでよく保存できている。風情があってよい。」新潟市から来た女性2人も今回の名家巡りをした上で林富永邸について「景色も建物もきれいだが、ずっと住まわれていたせいか居心地がよい。枯山水を通して田んぼが見える景色もすごい感動した。」と話していた。事務局によると、どの邸宅にも200人を超える人たちが足を運んだという。
名家一斉公開は紅葉が美しい11月にも開かれる予定。
※ご覧の記事の内容は2019年5月20日(月)JCVニュースLiNKで放送予定(TV111ch) 初回18:30~※プレミアム会員 見逃し視聴(配信期間日5月20日 19:00~26日 19:00まで)
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