2019年02月20日 17:00更新
薬の使い方を間違ったときの害について学ぶ特別授業が20日、上越市立春日中学校で行われた。
この授業は毎年3年生を対象に開かれている。講師を務めたのは、上越中央法律事務所の田中淳哉弁護士と、薬害肝炎の経験がある及川綾子さんの2人。
田中淳哉 弁護士
及川綾子さん
はじめに、田中弁護士が血液成分で作る製剤について話した。続いて、及川さんが薬害肝炎について話した。
昭和62年、及川さんは双子を出産したが、胎盤が出産前にはがれてしまう「胎盤剥離」や出血多量などよって入院。その時に使われた止血剤の中のフィブリノゲン製剤によってC型肝炎にかかり、その後31年間、闘病生活を余儀なくされた。
及川さんは当時のことを振り返り「普通に生きたかった。薬害は人間の落ち度によって生まれるもの。人間の手で無くさなければならない」と話した。
このほか授業では、風邪薬など身近な薬の服用で起きる可能性のある害が紹介され、過去5年間で24人が死んでいることが紹介された。
授業を受けた生徒は「薬害について何も知らなかった。自分の身近にも危険があることを知ったので今後の生活で気をつけていきたい」と話した。
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