2017年02月22日 14:44更新
新潟県文化財保護審議会は21日「直江津・高田衹園祭の御旅所行事と屋台巡行」を含む5件を県文化財に指定するよう県教育委員会に答申した。
答申された5件のひとつに、上越市からは直江津地区の八坂神社を中心に毎年7月に行われる直江津・高田衹園祭の御旅所行事と屋台巡行が含まれている。
衹園祭は、直江津地区から高田地区へ神輿が渡御し、直江津と高田地区の歴史的変遷や関係性が伺えることや、神輿渡御に付随する御饌米や屋台に伴う行事・芸能の様相が学術性を持つことなどが評価された。
(高田祇園祭 宮入り)
衹園際は、平安時代中期頃に始まったといわれている。江戸時代高田城開府の時、直江津にあった福島城周辺の寺や神社のほとんどが高田に移ったが、八坂神社だけは初代高田城主・松平忠輝にお願いし、衹園祭の時に神輿を高田に出張させることを条件に、直江津に残すことになった。
(直江津祇園祭 御饌米奉納)
直江津地区連合青年会 顧問の丸山岳人さんは「大きなニュースが舞い込んできてうれしい。400年繋いできてくれた先人たちに感謝の気持ちでいっぱい。今後も県の支えと共に次の世代までずっとつながってほしい」と喜んでいる。
答申された5件は、県教育委員会の議決を経て3月末に正式に決定する。