2018年09月07日 15:57更新
担い手不足に悩む建設業の仕事を高校生に知ってもらい、就職につなげてもらおうという見学会が7日におこなわれた。
見学会に参加したのは上越総合技術高校環境土木科の2年生30人。一行が見学したのは、上越市寺から三和区本郷までの区間で建設中の上越三和道路。そのうち、下野田地点では現場で活用されているICT技術が紹介された。
これは地上型レーザースキャン。従来、複数の作業員で取り掛かっていた測量をこれがあればひとりで済ますことができる。さらに、直径40mほどのエリアに対して、わずか1秒で12万か所を測ることができるため、これまで1週間かかっていた測量が1日に短縮される。
工事を担当する業者は「かなり最先端な技術が使われている。昔の建設業のイメージとはちがう。ぜひ入職してくれれば」と呼びかけた。
見学をした男子生徒は「授業でアナログで行っている測量が一瞬でできる」と驚きをみせた。また、将来建設業への就職を考えている生徒は「先進的な技術が使われている実態を見て、もっとも興味が深まった」と話した。
この見学会は、県建設業協会上越支部の青年部会が5年前から開催している。青年部会では高校生の就職意識が少しずつ変わってきたと話す。青年部会の担い手育成事業担当山﨑健太郎さんは「ここ数年で地元建設企業への就職者が増えたと聞いている」とし、事業の反響を喜んだ。
また、今回の見学に関して「まだ高校2年生、まずは単純に建設業って「すごいな」「かっこいいな」と思ってもらえたら」と話しました。
生徒は、来週の授業で7日の見学内容を振り返り、建設業について意見交換するということ。
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