2018年07月14日 18:56更新
上越市三和区宮崎新田に残されている産業廃棄物の処理が終盤を迎え、住民を対象にした現地視察会が開かれた。参加者のひとりは土が汚染されている可能性があるため、さらに土を削るよう市に求めた。
三和区宮崎新田には、不法に投棄された産業廃棄物が約1万1,000トンあるとみられている。この土地は市が所有していて、去年8月から産業廃棄物を撤去する作業が始まった。
先月までに作業が約9割終わったことから14日、現地説明会が開かれ、地元の住民など16人が参加した。
産業廃棄物はこれまでに約1万トン運び出された。もっとも多いのは、木くずなどが土になった汚泥で、およそ8,800トン。このほか木くず、コンクリートの塊、プラスチック、金属などがある。これらは市内外の処理場に運ばれ、一部が再資源化されている。
視察会では市の職員がこうした処理の内容について説明した。またこの土地から流れ出る水の検査を毎月していて、環境基準値以下であることも伝えた。
しかし産業廃棄物の撤去を10年以上求めてきた市民団体「三和の水とみどりを育てる会」のメンバーは、土が汚染されている可能性を指摘し、さらに土を削るよう求めた。
これに対し、 生活環境課の山田敏寛課長は「水質検査を監視してやっていきたい。数値は問題ないので住民生活に影響はない」としている。
撤去作業は残り1か月ほどで終わり、そのあと土地を整える工事などを含め、すべての作業は年内に終わる予定。
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