2018年08月08日 05:30更新
妙高市杉野沢の沿道に映えるオレンジ色の花。7月から少しずつ花が咲き始め、通る人の目を楽しませている。
実はこれ、おいしい豆を実らせるベニバナインゲン(別名 高原花豆)の花。
ベニバナインゲンは、正月やお祝い事に食べる豆として昔から杉野沢で栽培されている。小豆よりも豆の香りが強いと言われ、肉厚なのが特徴。現在、これを特産品として売り出していこうと、地元の杉野沢特産品生産組合が動き出している。
このプロジェクトに携わっているのは組合の若手農家、約30人。国の補助金を活用し、豆を栽培、加工、販売するまでを手掛ける、いわゆる6次産業化に着手。
ベニバナインゲンの煮豆
現在、商品として煮豆の真空パック、花豆のソフトクリーム、甘納豆などがある。
群馬県の万座プリンスホテルでは、先行して杉野沢のベニバナインゲンを使った「高級洋菓子の花豆モンブラン」と、「花豆チョコレートケーキ」が販売され好評だという。大量生産が難しいこともあり、地元での販売はこれから。豆の応用方法は実に多種多様だ。
組合では今年の夏、はじめて地元で煮豆と甘納豆の販売を開始する予定。また新商品として、カキ氷のシロップや、プリンなどの製品化に向けて試行錯誤を続けている。
杉野沢特産品生産組合によると、去年の豆の収穫量は130㎏だった。関係者は「今年は200㎏。最終的には500㎏を目指し、商品を増やし特産品として定着させたいと」と意気込んでいる。
ベニバナインゲンの花は9月の上旬ごろまで杉野沢の沿道で見ることができる。豆の収獲は10月後半からはじまり、11月の雪が降るころまで続くという。
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