2018年03月26日 17:21更新
妙高市高柳地区の田んぼが来月から整備されることに合わせ、農事組合法人「妙高たかやなぎファーム」が設立された。整備される田んぼでは再来年度から稲を作付けできることになっていて、法人ではひとつのもみを大事にして豊かな地域を育てるという願いを込めた「一粒万倍(いちりゅうまんばい)の郷」をめざす。
「不整形な農地が整然とした農地に生まれ変わる。子どもたちに農地を託せる…」
設立されたのは農事組合法人「妙高たかやなぎファーム」だ。きのう開かれた発会式で、塚田克己理事長が抱負を述べた。
妙高市高柳地区では、700年以上前からコメづくりが行なわれている。田んぼ全体の広さはおよそ19ヘクタールあるが、それぞれの田んぼが10アール未満と小さいことや形が整っていないこと、さらに農道がせまく作業の効率が悪い。そのため、田んぼを手放す人が増え、荒れ地が目立つようになっていた。
こうした状況を改善しようと、地元の農家は県や市などの協力を得て田んぼを区画整備することにした。これに合わせて設立されたのが農事組合法人「妙高たかやなぎファーム」だ。所属しているのは地元の農家、約40人。法人では収穫したコメを地域内で消費するほか、加工品などにして販売することにしている。また組合員同士で機械や設備を共同で利用し、コストを減らす。
めざすは「一粒万倍(いちりゅうまんばい)の郷」。ひとつのもみを大事にして豊かな地域を育てるという願いを込めている。
田んぼの整備工事は来月から始まる。総事業費は国や県などからの補助金を含め約3億7千万円で、稲は再来年度から作付けできるようになる予定。
妙高市高柳地区では平成元年から地区を住宅地、工業団地、そして田んぼの3つに分けて整備する計画を進めてきた。今回の田んぼの整備により計画が一段落することになる。
※2018年3月26日(月) ニュースLiNKで放送 初回18:30~
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