2018年02月14日 12:08更新
イノシシを解体し、食肉加工する施設「柿崎ブーシェリー」が去年12月末、上越市柿崎区にオープンし、8日行政関係者などが視察した。
上越市柿崎区行法の「柿崎ブーシェリー」はイノシシなどを解体・保存・食肉用に加工する施設。運営するのは、地域の農業者や猟友会会員、さらに新潟市の飲食店経営者。
施設を始めた経緯について柿崎ブーシェリー副代表の岸田健さんは「イノシシが多く、田畑が荒らされるなど被害が出ている。また、清潔に処理された肉を食べてもらうことで、イノシシはおいしいということを知ってもらいたい」と話す。
上越市によると、去年イノシシに荒らされた水田は6.5haで、捕獲されたイノシシは240頭だった。柿崎ブーシェリーでは年間60頭の処理を想定していて、去年暮れのオープンからこれまでに6頭のイノシシを処理したということ。扱うイノシシは柿崎区とその周辺で捕獲されたものを受け入れる。
この日は、行政関係者や飲食店経営者が施設を視察した。担当者からは施設で解体から精肉・加工・販売まですべて行えることが紹介された。
岸田さんは「肉がおいしくて、他の飲食店から問い合わせが来ている。しっかり捕獲して、衛生的な施設でおいしい天然のイノシシの肉を届けられれば」と今後の抱負を語った。
柿崎ブーシェリーでは解体した肉の個人向け販売はことし秋の猟の解禁日を目途に始めたいとしている。
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