2025年03月26日 04:00更新

若者が性や体の悩みなどを専門家に無料で相談できる「ユースクリニック」の団体が去年5月上越市にできました。団体の代表などが24日（月）に上越市役所を訪れ、中川市長に活動を紹介し支援を求めました。

中川市長を訪ねたのは「ユースクリニックにいがた わがんあいご」の代表で保健師の霜鳥めぐみさんと、副代表で児童養護施設相談員などの経験がある稲葉里美さんの2人です。

「ユースクリニック」はスウェーデン発祥で、若者が友達や親には話しづらい性や体の悩みなどについて、医師や看護師などの専門家に無料で相談ができます。 

霜鳥さんによりますと「ユースクリニック」は全国に60か所ほどありますが、県内を含め北陸地方にはこれまでなく、去年5月に上越市に初めて「わがんあいご」と名付けた団体を立ち上げました。背景には児童福祉などの現場で働いてきた2人が、虐待や引きこもり、不登校など生きづらさを抱える子どもたちを多く見てきたことでした。

ユースクリニックにいがた わがんあいご　霜鳥めぐみ代表
「（相談は）生理痛や生理用品などが多い。性の多様性もあるので自分自身の性が何かという相談もある」

団体では生理の悩みや妊娠、避妊、LGBTQといった性の悩みなどさまざまな相談に応じています。現在は月1回、上越市内のカフェなどを会場に相談会を無料で開いています。相談会では生理用品や避妊グッズの使い方を学ぶこともできます。

ユースクリニックにいがた わがんあいご　霜鳥 めぐみ代表
「特にユース世代の人は近づきにくい。性の話題について情報は気になるけど、性の情報に触れていることを知っている人に見られたら嫌だという。ピアプレッシャーが強い」

中川市長
「実際に学ばないとわからない。（性について）気を使わなければいけない。特に子どもたちの場合はメンテナンスが必要。相談できる場所は多様にあった方がいい」

今後は学校や企業などでも相談会を開けるよう活動する方針です。また、医療機関と連携して、望まない妊娠を防ぐ緊急避妊薬を無償で提供したい考えです。

ユースクリニックにいがた わがんあいご　霜鳥めぐみ代表
「1つの正解を渡す場というよりは一緒に考えられる場でありたいので。知りたい情報はこの本にヒントがのっているとか、知りたい情報を持っている、こういう団体があるなど。次の選択肢を渡すことを心がけて対応している。気軽に会いに来られるおばちゃんたちでありたい」

団体では県の補助金を活用して活動しています。次回の相談会は4月24日（木）に「無印良品 直江津」で開かれます。また、相談はインスタグラムでも（Waganaigo_niigata）受け付けています。