2025年03月04日 18:07更新
今年県内で生産されるコシヒカリ一等米について、JA全農新潟県本部は、生産者に前払いする「仮渡し金」の最低保証額を60キロあたり2万3000円にして、去年よりも3割以上引き上げることが分かりました。
JAえちご上越によりますと、今年の「仮渡し金」の最低保証額は1等米60キロあたりで、県内産の一般コシヒカリが2万3000円で、去年の当初額と比べ3割以上、6000円高くなります。冷害などを受けた32年前の1993年に示された2万6000円に次ぐ水準だということです。このほかの品種はこしいぶきが2万円、新之助が2万4000円で、こちらも3割以上高くなります。
JAでは例年、5月に生産者との出荷契約を結び、8月に「仮渡し金」を示しています。しかし、去年はコメ不足により民間事業者が買い取ったことなどから、JAえちご上越が集荷できた割合は当初の契約と比べ(出荷契約対比)89%でした。おととしより4%下がり、例年の90%台を割りました。このため、早めに最低保証額を示すことでJAに出荷してもらい、安定した供給を目指す考えです。
JAえちご上越では最低保証額を3月中に管内の生産者に示す予定です。また生育や収穫状況などを踏まえ、8月にも再度、価格を上乗せするか検討することにしています。
JAえちご上越の担当者は「えちご上越米の評価、価値を守り、安定した供給を続けていくためにもJAへの出荷結集が必要だ」と話しています。
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