2025年02月13日 16:31更新
約800年前、地すべり被害を止めるため、人柱となった僧侶の骨がまつられた「すべりどめ人柱供養堂」が上越市板倉区の猿供養寺にあるのをご存じでしょうか?合格祈願などの「滑り止め」を願う人たちが訪れていますが、お堂が建設から30年以上経って傷み始めているため、管理する奉賛会が修繕費をクラウドファンディングで募っています。 板倉区猿供養寺にある「すべりどめ人柱供養堂」です。この地域には「およそ800年前鎌倉時代の末期、地すべり被害にあった時、通りかかった旅の僧侶が人柱となって地域を助けた」という言い伝えが残っています。
今から90年ほど前の昭和12年、地元の人が畑を広げようと土を掘ったところ大きなカメが見つかり、中から人の骨が見つかりました。
人柱供養堂奉賛会 石田英昭会長
「人骨が見つかったことで、ただの伝説ではなくて事実になった。この話をなくすわけにはいかない」
地元では言い伝えが真実だったことを後世に伝えようと、小さなお堂を建てて骨を管理していました。骨は腐食を防ぐため、昭和42年に薬品を使った保護を始めました。さらに平成4年に寄付で集まった1400万円を活用し、現在のお堂が建てられました。石田会長は「立派なお堂が建てられた。維持していかなければならない」 と意気込みます。
お堂は建設から33年が経ち、雨や風で屋根はトタンのサビが、木造の柱や屋根の一部は傷が目立ち始めています。お堂を管理する奉賛会では修繕の費用をクラウドファンディングで募ることにしました。 開始からおよそ1か月。目標額50万円に対し、今月12日までに49人から36万円ほどが集まりました。奉賛会ではお堂の存在を全国に知ってもらえる機会にもつながると考えています。 クラウドファンディングは来月30日までです。支援は一口2000円からです。協力者には一口につき奉賛会のメンバーが育てたコメ3キロが贈られます。詳しくは「キャンプファイヤー」で検索してください。
Copyright (C) 2016-2023 上越妙高タウン情報 All rights reserved.