2025年01月30日 17:04更新
雪国の魅力や、雪を生かしたまちづくりについて考えるシンポジウムが30日(木)、リージョンプラザ上越で開かれました。
このシンポジウムは、雪国で暮らす魅力や生活文化を未来につなげようと、国土交通省などでつくる実行委員会が北陸や東北、北海道の3つの地域で毎年、順番に開催しています。上越市では20年ぶりです。観光や行政の関係者など全国からおよそ300人が参加しました。
はじめに湯沢町出身で長野オリンピックなどでアルペンスキー日本代表として活躍した皆川賢太郎さんが「地域産業とスポーツの融合」について講演しました。皆川さんは国内のスキー人口が減る一方で、8年ほど前から外国人観光客が増えていること。また、リフトのチケット代が、全国で値上がりしている傾向を紹介しました。そのうえで通常のリフト代とは別に、日本人がスキーに親しむうえで日本人用に価格を抑えた料金を設定するアイデアを披露しました。
元アルペンスキー日本代表 皆川賢太郎
「(チケット)単価がかなり高くなっている。少し前のリフトチケット平均が約4500円。一番高いのが1万4000円。必ず単価が上がっていってしまう。一方で内需の客は大事。ダブルプライスが今後は日本のスタンダードになる」
続いてパネルディスカッションが開かれ、上越市で雁木町家の活用保全や、雪を生かした商品開発をしている人など4人がそれぞれの取り組みを発表しました。このうち福岡県出身で上越市大島区に移住した牛田光則さんは、雪は邪魔者扱いされがちな一方で、暮らしに欠かせないことを話しました。牛田さんはコメづくりをしながら農家民宿を営んでいます。
農家 牛田光則
「雪は良い悪いではなく暮らしに必要なもの。四季を通じて実りをもたらしてくれる欠かせないもの。『あまり悪く言わないで』と思う」
また雪室で緑茶や珈琲を保存して販売するなど、雪の活用に取り組む「雪室推進プロジェクト」の松木成徹代表は、雪のいいところに目を向けるよう呼びかけました。
雪室推進プロジェクト 松木成徹 代表
「いいところは作っていかなければならない。『雪が降って良かった』というマインドにみずから持っていく努力を。住んでいるみんながやっていかないと」
来場者
「スキー場のリゾート開発や雪室商品の開発の話を聞けた。プラス要素を増やそうとしている。そういうマインドで生活していきたい」
「(パネリスト)雪と共存、友達にするのを共通点として話していたという印象」
パネルディスカッションは、YouTubeでも配信されました。
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