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西横山集落の小正月行事 「オーマラ」でフィナーレ飾る

2025年01月17日 08:50更新

上越市の無形文化財で450年以上前から続く西横山集落の小正月行事が今年も行われ、地元の子どもや住民たちの元気な声が集落に響き渡りました。

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14日(火)の夜は鳥追いが行われました。鳥追いは田畑を荒らす鳥を追い払い、五穀豊穣を祈るもので子どもたちが唄をうたいながら太鼓を鳴らし集落をまわります

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今年は谷浜小学校の児童など小学2年生から中学1年生までの8人が参加しました。午後8時ごろ、子どもたちは「ふかぐつ」や「みのぼうし」などを身に付けて雨が降るなか地元の白山神社を出発しました。

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鳥追いには「親方」と呼ばれる仕切り役がいます。今年は谷浜出身で長野県の中学校に進学した郷堀開さんが務めました。子どもたちは親方の太鼓に合わせて1時間ほどかけて集落を練り歩きました。
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初めての参加
「みのぼうしがすこし重かったけどみんなで声を合わせて出して楽しかった」

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親方 郷堀開さん
「100点満点中の万点の出来だった。みんなを引っ張れたという部分や雨音が気にならないくらいまとまっていた。僕の出来る大事な役目なので今後も続けていきたい」

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西横山小正月行事保存会 和瀬田仙二会長
「町内に子どもがいないため寄せ集めだが学習してくれて声も大きい。歌も上手で良い。これが誇り」

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15日(水)の昼過ぎには嫁祝いが行われました。これは集落に嫁いだ女性が子宝に恵まれるように願う神事です。

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谷浜小学校の3、4年生の児童や集落の親戚の子どもなど15人が参加し、太刀に見立てたヌルデの木の棒を打ち鳴らし祝い唄を歌いました。

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参加者
「お嫁さんを叩いてしまうかと思った。叩かずにみんなで歌ってお祝いできた。谷浜小でないとできない行事。谷浜小にいられてよかった」

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参加者
「伝統を続けてほしい。将来いつか嫁祝い祝ってほしい」

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今年は集落に嫁いだ女性がいなかったため、今年度地元の潮陵中学校に養護教諭として赴任した糸魚川市在住の原楓さんが花嫁役として子どもたちに祝福されました。

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花嫁役 原楓さん
「地元の子どもたちにお祝いしてもらいうれしかった。(嫁祝い)話を聞くまで知らなかった。声をかけてもらい出られてよかった。子どもたちが大人になっても残っていくと良いなという思い」

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日が暮れると西横山小正月行事のフィナーレを飾る「オーマラ」の始まりです。西横山集落の男性が中心となってワラで作った高さ6メートルほどのオーマラを立ち上げます。オーマラは男性のシンボルとされていて子孫繁栄や無病息災などの願いが込められています。

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午後8時頃集落の男性20人ほどが参加し手にもった松明に火をつけ「オーマラ、オーマラ」と叫びながら振り回し、頭をたたき合って厄を払いました。

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参加者のなかには西横山地区の近くに住む中川市長の姿もありました。

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中川市長
「いつも集中攻撃されるがうれしい。お祝いだから。歴史がある伝統文化を次の世代につなげていきたい。上越市はアニバーサリーイヤー。小正月行事が起点となって市全体が盛り上がることを願っている」

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会場には伝統の行事を一目見ようと地元の人だけでなく行事に合わせて帰省した人や集落に縁がある人なども集まっていました。

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訪れた人
「写真やビデオと比べるととても迫力があった。松明をもって叩き合うオーマラに参加したい」

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訪れた人
「参加はできないが関わらないと年を越した気がしない。この行事のために地域の人たちや関わっている人が一丸となってこの行事を作り上げようとしていることが毎回参加すると伝わってくる。今年も感じた」

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2回目の参加
「(去年)町内の人と結婚して縁がある。去年は遠慮して叩いていたが今年は思い切り叩くことができた。この中で1番若い。参加して声を出すことで行事に貢献したい」

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西横山小正月行事保存会 和瀬田仙二会長
「めでたく無事にオーマラが終了した。若い人も一生懸命に頑張ってくれていいオーマラができた。1人ではできないことだから世継ぎのみなさんが頑張ってくれてつながる。保存会はつながることが大事。きょうも来てもらえたのでよかった」

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