2024年10月24日 09:00更新
能登半島地震の被災地で問題になった「トイレ」。被災地では水洗トイレが使えなかったり簡易トイレを設置しても処理や臭いなど衛生面などが問題になりました。こうしたなか中郷区で避難所の運営訓練がきょう行われ地元の中学生や地域の人たちが簡易トイレの組み立てを体験しました。
中郷区の避難所運営訓練に参加したのは、上越市立中郷中学校の3年生や地域の人などおよそ60人です。能登半島地震の被災地では断水などにより水洗トイレが使えなかったり簡易トイレを設置しても排泄物の処理やにおいなど衛生面での課題が浮き彫りになりました。
今回の訓練では避難所でのトイレの問題についても考えようと実際に災害時に使う携帯トイレを組み立てました。携帯トイレは折り畳みの椅子に畜便袋と呼ばれる黒い袋をかぶせて便座をはめれば完成です。用を足したら凝固剤をかけて黒い袋を外して捨てます。
生徒
「少し不安定だけどしっかりできそう」
訓練ではこのほかにも様々な種類の簡易トイレが紹介されました。テントの中に組み立てられた仮設トイレやマンホールの蓋をあけて簡易的な便座を設備し直接下水道管へ流すマンホールトイレ。
これは能登半島地震の際に実際に現地で使用された移動式のトイレカーです。
生徒
「(携帯トイレ)最初は慣れないけれど慣れてくると簡単にできると思う」
生徒
「(使用方法)順番があるので表を貼り出した方が分かりやすい。災害があったときは準備など手伝いができるように頑張りたい」
地域の人
「高齢者は洋式トイレが必要。避難所の簡易トイレも対応が必要だと思った」
中郷区内にある5つの避難所には携帯トイレがそれぞれ1、2個、上越市全体では携帯トイレ13万個、仮設トイレ21個が備蓄されています。
中郷区総合事務所 高波義明 所長
「(中郷区)避難所は解説するが実際避難がない地域。非常災害時は必要になってくる。頭の片隅に置くのも訓練の価値」
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