2024年09月02日 15:34更新
高卒者に対する不適切な発言をしたとして2日(月)、上越市議会の本会議で中川市長に対する「不信任決議案」の採決が行われました。結果は賛成が11人、反対が21人で否決されました。
中川市長に対する不信任決議案の採決は、2日から始まった上越市議会で行われました。市議会が市長に不信任決議案を提出するのは今回が初めてです。
提案者は無所属の滝沢一成議員です。
滝沢議員
「市民のために1日も早く市政を通常の姿に戻さなければならない」
続いて、不信任決議案に賛成する議員3人がそれぞれ議場に立ち、意見を述べました。
市民クラブ 本城文夫議員
「市政の混乱と市民の信頼を失墜させた政治的、道義的な責任は免れ得ない」
一方、反対の意見では会派、久比岐野の安田佳代議員が議場に立ちました。安田議員は市長の立場を守る訳ではないと強調したうえで、可決した場合、選挙戦に突入し、市政の停滞を招くおそれがあると理由を説明しました。
安田議員
「(市政)可決して選挙になっても停滞。市長を続けても停滞。そうであれば議会として市長・行政運営を監視しながら市民のために前へ進めていこうと、市民の意見や議員の議論の中で感じた」
投票は無記名で行われました。議員の4分の3以上、24人以上が賛成すると可決されますが、投票の結果は賛成が11、反対が21で不信任決議案は否決されました。
中川市長
「否決されたとはいえ、不信任決議案が提出されたことは重く受け止めている。これを肝に銘じながら職責を果たしていかなければいけない。今は混乱の状況にあるので、できるだけ早めに戻して、市民の皆さんが安全安心に暮らせるよう努力を続ける」
滝沢議員
「(否決について)率直に残念。9月の決算議会が終われば、次の年度の予算を編成する時期に入るので(市長には)どうしたら市民のためになるか眼を見開いてやってほしい」
今回の中川市長の不適切発言を巡っては市議会は7月、中川市長に対する「辞職勧告決議案」を賛成多数で可決した経緯があります。
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