2024年08月29日 16:00更新

28日（水）午後11時30分頃、妙高市下平丸の農道で、70代の男性1人がクマとみられる野生動物に襲われ、鎖骨や左胸などを負傷するケガをしました。

妙高警察署によりますと、被害にあったのは妙高市下平丸在住の70代の男性です。

男性が被害にあった現場　

28日（水）午後11時30分頃、男性は自宅付近の畑に向かう途中、下平丸にある平丸会館から南に120メートル進んだ農道上で、クマと見られる野生動物に襲われました。

男性の家族に現場を案内してもらいました。

被害にあった男性の家族
「すぐそこです。このあたりで襲われ肩と背中をやられた。ここから一緒に落ちて、大声を出したら逃げた」

この後、男性は自ら自宅に歩いて戻り119番通報し、上越市内の病院に搬送されました。男性は鎖骨骨折、左胸や背中を大きく引っかかれたような傷を負い重傷ですが、意識はあるということです。ケガの処置をした医師によりますと、傷から見てクマによる被害の可能性が高いということです。

現場近くの郵便局職員によりますと今年は頻繁にクマが目撃されていましたが、これまで人が被害にあうことはなかったということです。

妙高警察署管内で野生動物による人身被害の通報は今年に入って初めてです。

現場付近では警察署、市役所、猟友会が連携して、付近住民へ注意を呼び掛けています。また、妙高警察署は山林に入る場合は、鈴やラジオなどを携帯するなど、周囲の様子など十分注意してほしいと呼びかけています。