2024年08月16日 15:00更新
この夏、上越市内の海では海水浴客が溺れる事故が相次いでいます。海水浴場ではない遊泳区域外での事故も起きています。海で安全に泳ぐにはどう気をつければいいのか、上越海上保安署に話を聞きました。
上越海上保安署によりますと、上越市内の海で海水浴客が溺れる事故は今年7月からきのうまでに5件あり、1人が死亡しました。このうち2件は海水浴場ではない場所で、高波にさらわれるなどして事故が起きています。
上越海上保安署では海水浴場ではない場所は、波の力を弱めるブロックが海に設置されていないため、溺れる危険が高まるとしています。
上越海上保安署 佐藤壽法さん
「遊泳区域をこえると離岸流の発生の恐れがある。急に深くなっている可能性もある」
海水浴場では、定められた場所で泳ぐことが大切です。安全に泳げる場所は浮きとロープで囲まれています。
上越海上保安署 佐藤壽法さん
「海の中に黄色やオレンジのウキで囲まれたところが遊泳区域。泳ぐ時は確実に遊泳区域内で泳いでほしい」
さらに注意しなければいけないのが天候です。「なおえつ海水浴場」ではその日の波の高さが0.6メートルを超えると、管理者が会場のスピーカーで「遊泳注意」を呼びかけます。また波の高さが1.26メートルを超えると「遊泳禁止」とします。こうした呼びかけの基準は海水浴場ごとに異なります。
上越観光コンベンション協会 福島大さん
「遊泳注意の時に遠くで泳いでいる人がいれば、その都度アナウンスする。浜辺のパトロールも行っていて、危険な状態を発見すれば呼びかけしている」
また海水浴場の情報はインターネットサイト「上越観光ナビ」で確認することができます。上越市内4か所に開設されている海水浴場の営業は、いずれも18日(日)までです。
上越海上保安署 佐藤壽法さん
「海の天候は変わりやすいので『せっかく来たから』ではなく遊泳注意・禁止の際は勇気を持って中止してもらいたい。また救命胴衣などを着用して浮く状態で安全に楽しんでもらいたい」
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