2024年08月06日 18:16更新
上越地域で働いて給料をもらいながら高校卒業の資格が得られる通信制の高校「ライトシップ高等学院」が来年4月、全国で初めて上越市に開校します。学校では「卒業後に地元企業の即戦力になる若者を育てたい」と現在生徒を募集しています。
ライトシップ高等学院 ホームページ
「ライトシップ高等学院」は通信制の高校です。授業は柏崎市にある新潟産業大学附属高校の広域通信制課程に在籍したうえで、週に1日程度、教材となる動画を見て学習します。課題を提出することで高校の卒業に必要な単位を得ることができます。
画像提供:ライトシップ高等学院
また職業訓練として上越地域の企業で週に3回働きます。協力企業は製造、自動車整備、情報通信などおよそ60社です。生徒は知識や技術を習得しながら1か月8万円から10万円ほどの給料をもらうことができます。このほか地域の課題を探りながら自分たちにできることを考えて実践していく「地域おこし」に週に1回程度、取り組みます。
学習の拠点は佐渡汽船直江津港ターミナルの2階です。
LIGHTSHIP 松本 将史 代表取締役
「ドイツの高校生たち 当時約6割の生徒が地元の企業に就職。先輩から技術を学び資格取得もして卒業していく姿を見て、日本の学校の中でも依然として座学中心の学びではなく実践ベースの学習が本来あるべき姿」
松本将史さんは、県立海洋高校の元教員です。海洋高校時代は生徒と一緒に魚醤「最後の一滴」の開発に取り組みました。松本さんは教員時代、ドイツの教育現場を視察し、高校生が地元企業で働きながら卒業後、即戦力として働ける知識や技術を習得している様子に衝撃を受けたといいます。
画像提供:ライトシップ高等学院
松本さんは高校のころから社会経験を積むことで、若者が就職してもすぐに辞めてしまう「ミスマッチ」を防ぎたいと考えています。
LIGHTSHIP 松本将史 代表取締役
「インターンシップや職場体験ではなく雇用契約書を交わしたなかで、企業の監督下で仕事をする。ここが今まで日本にない仕組み。給料をもらいながら しっかりと働くのが大きな特徴」
そして狙いはもう1つあります。少子化による人手不足が広がる中、現場に即戦力を送り込むことです。
LIGHTSHIP 松本将史 代表取締役
「高卒の求人倍率が4倍の時代、人手不足の時代を迎える中で会社での人間関係を構築しながら、高卒の後に正規の社員としてそのまま採用」
学院は3年制で、初年度の定員は各学年20人です。生徒の募集は当面、上越地域からに限りますが、今後は全国に広げる予定です。学院では説明会も行なっていて次回は8月24日(土)、佐渡汽船直江津港ターミナルです。
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