2017年11月03日 11:50更新
上越市寺町の秋の風物詩「大根焚き」が3日(金・祝)に寺町2丁目の浄興寺で開催され、大勢の人でにぎわった。
大根焚きは、寒くなる季節に大根を煮て食べると、厄を除け、無病息災に暮らせると伝わる仏教各派共通の行事。
浄土真宗では、親鸞聖人が師の法然ゆかりの地を訪れた際、地元住民が大根を煮て捧げたのが、この行事のはじまりといわれている。
浄興寺の大根炊きはしばらく途絶えていたが、「浄興寺大門通りまちづくり協議会」が浄興寺大門通りの認知度アップと「門前通りらしさ」を取り戻そうと、平成17年から復活させ毎年の恒例に。
準備や当日の配膳には、上越高校の生徒や高田西小学校の児童も参加し、イベントを盛り上げた。大根炊きは一皿500円でおにぎり付き。今年は450人前が用意された。会場は午前11時過ぎから常に満席で、客足が途絶えることはなかった。
毎年、大根炊きを楽しみにしているという家族は「おいしかったです。一年の健康を祈って食べました」と笑顔を見せていた。