2024年02月09日 17:58更新
特殊詐欺の被害が相次いでいます。「パソコンのウイルスを取り除く」「医療費が戻る」など、うその話しを信じた上越市の30代男性と上越市の50代女性が、9日までに合わせて約220万円だまし取られたことが分かりました。
■上越市30代男性 被害額 176万円
上越警察署によりますと、上越市の30代男性は1月31日、自宅のパソコンでインターネットの広告サイトをクリックしたところ、突然、警告音が鳴り、画面に「トロイの木馬に感染しました。電話をください」と表示されました。男性は画面に表示された番号に電話すると、実在するソフトウェアの会社を名乗る男から、ウイルス除去ソフトを導入するための費用を電子マネーで支払うよう指示されました。男性はコンビニエンスストアで電子マネーカードを購入し、コードをパソコンに入力しますが、男から「コードを間違えている」と言われ、新しく電子マネーカードを買ってコードを入力するよう指示されました。男性は、このやりとりを2月2日までに8回繰り返し、176万円分のコードを入力しました。男性は不審に思い、パソコン販売店に相談したところ、詐欺だと分かりました。
■上越市50代女性 被害額 約49万円
一方、上越市の50代女性は2月6日、自宅に市役所の職員を名乗る男から電話があり、「医療費控除の還付金があり、封筒を送っているが、1月20日までの期限だった」などと言われました。翌日、男から再び電話があり、「医療費控除は3年分で1万8958円の還付金がある」といわれ、ATMへ行き、着いたら携帯電話で電話するよう指示されました。女性は市内の金融機関のATMに行き、電話で男の指示を受けながら、キャッシュカードを入れて操作しました。その後、通帳記帳をすると自分の口座から約49万円が、ほかの口座に振り込まれていることに気づき、詐欺だと分かりました。
警察ではパソコンに「ウイルスに感染」と表示されても、画面に出ている番号には電話せず、パソコンを再起動するか、警察やパソコン販売店に相談する。またATMを操作してお金が戻ることはないので、警察などに相談するよう呼びかけています。
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