2024年02月02日 08:48更新
能登半島地震では建物への被害が相次ぎました。上越市では住宅被害が1000件を超え、今も調査が続いています。一方、人への被害は重傷が1人、軽傷が5人でした。
上越市内では住宅被害が31日までに全壊2件、半壊18件、一部損壊が1019件など、合わせて1081件が確認されています。主に屋根瓦の落下や壁の亀裂などが多いということです。このほかカーポートなど住宅以外の建物被害を含めると、1319件にのぼっています。
市によりますと、被害は2007年の新潟県中越沖地震に次ぐ規模となりました。
30日も市の職員3人が高田地区の住宅など4件を訪れ、被害の状況を調べました。このうち南本町3丁目の明厳寺では、壁にひびが入るなどの被害がありました。
住職
「しっくいの壁が壊れた。階段の石板がずれた。仏具も破損した。修繕費用がかかるので門徒と相談して対応したい」
調査を受けることで、公的な支援を受けるために必要な「り災証明書」を発行することができます。市によりますと、調査は1月3日から始まり、ピークのときには最大7班、17人態勢で行われていました。
上越市 税務課 飯野秀仁 副課長
「約900件の現地調査が完了した。1日当たりの被害報告件数は、少しずつ減っている」
31日までに市で発行されたり災証明書は799件です。被害調査は今後も予定されていて、順次対応していくということです。一方で被害の中で最も多い一部損壊については、公的な支援制度はありません。また一部の保険会社では、原則「り災証明書」が不要となっているため、市では申請する場合は、必要かどうか改めて確認してほしいと呼びかけています。
上越市 税務課 飯野秀仁 副課長
「軽微な被害については、り災証明書の使い道がない状況もある。必要性を考えてほしい」
「り災証明書」の発行は、上越市役所と各区の総合事務所の申請窓口で受け付けています。時間は平日午前8時30分から午後5時15分までです。申請には被害状況が分かる写真などが必要です。詳しくは市のホームページで確認してください。
また、人への被害は重傷が1人、軽傷が5人となっています。このうち重傷1人は、市内の80代女性が避難の際、自宅で転び尾骨を折ったということです。
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