2023年11月25日 09:35更新
今年8月にドイツを訪れ、柔道を通じて国際交流を体験した上越高校の生徒が23日、現地で学んだことを上越地域の小中学生などに伝えました。
上越高校柔道部の部員4人は「東京2020パラリンピック」で上越市がドイツ柔道チームのホストタウンを務めた縁で、今年8月ドイツのブレーメンに上越市のジュニア選手として派遣されました。
この日は、現地で4人をもてなしたドイツ柔道連盟のノルベルト・シュペッカー副会長が上越市を訪れ、上越地域で柔道に取り組む小中高校生など120人を前に部員がドイツとの交流で学んだことを発表しました。
部員たちはドイツの柔道では、相手に敬意や感謝を伝えるスキンシップを大切にしているとして、日本でも取り入れてみてはどうかと提案していました。
上越高校1年 白川真利奈さん
「(ドイツ)日本独特の緊張感がなかった。すべての選手が練習に前向きで心の底から柔道を楽しんでいた」
指導者
「スキンシップや思いやる心など、私たちも念頭に入れて指導しているが改めて子どもたちに教えていきたい」
小学6年生
「ドイツでは試合前後に握手やハグすることにびっくり。(日本でも)握手やハグをしたらいい。(ドイツに)興味を持った。きょうの話を聞いて。ドイツの子たちとも(柔道)やってみたい」
上越高校1年 中村将吾さん
「(交流した)ドイツ人と連絡を取っている。(メールで)基本は日本語。時々ドイツ語も。またドイツに行ったら一緒に『段取り(柔道)をやろう』と話している。(ドイツ人も)『上越に行きたい』と言っていた」
シュペッカーさんは5年前、ドイツの柔道チームを引率して上越高校を訪れ、生徒たちと交流しています。
ドイツ柔道連盟 ノルベルト・シュペッカー副会長
「4人は連日ドイツ人と柔道をしたほか、文化活動も行った。たくさん質問をして出来るだけ学んで自分の中に取り入れようとしていた。私としてはドイツと上越の若者の交流が続く企画ができればと思う」
このあと、ドイツとの交流を記念した柔道大会が開かれ、ドイツ柔道連盟から新しくトロフィーが贈呈されました。
シュペッカーさんは「柔道は日本で生まれたスポーツ、日本との交流は特別だ」と話していました。
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