2023年08月29日 11:10更新
道幅が狭く重機による除雪が難しいなどの市道で、町内会などが自主的に除雪を行った場合、上越市はその経費を負担する報償金制度をことしの冬から始めます。金額は道路1メートルあたり1回50円です。
写真はイメージ
上越市が経費を負担するのは、除雪路線に指定されていない市道です。道幅が狭かったり雪押場のない市道は、大雪のとき生活道路としての役割が失われがちになります。
これまでは、町内会などが小型除雪機や消雪パイプを使って自主的に除雪していましたが、市は今回の制度により作業にかかる経費を負担します。
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具体的には、普通自動車1台が通れる程度に除雪したとき、道路1メートル当たり1回50円が燃料費などとして支払われます。対象期間は、12月1日から翌年3月15日までです。
制度を利用するには、事前に各町内会が除雪する市道の距離を市に申請し、期間終了後に除雪回数などを報告することで報償金が支払われます。ただし、除雪の回数は、指定された路線での除雪車の出動回数が上限となります。
市では、対象となる市道はおよそ39.5キロ、費用を4140万円と見込み、補正予算として9月議会に提案します。詳しい内容は、9月末に市のホームページに掲載される予定です。
上越市都市整備部 大島常寛 部長
「制度活用で地域の負担軽減を図り、持続可能な共助による除雪体制の構築を進めていきたい」
転落防止柵
このほか、市では屋根からの雪下ろしによる落下事故を防ぐ「命綱固定アンカー」などの設置費の補助について、一般世帯への補助上限額を、現在の5万円から10万円に引き上げます。これで、要援護世帯と一般世帯ともに10万円が上限となります。
これまで制度を利用してアンカーなどを設置したのは過去2年間で95件、うち要援護世帯が65件でした。市では、一般世帯にも積極的な設置を呼びかけています。
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