2023年08月25日 18:02更新
猛暑と渇水で農作物に被害が出ているなか上越市の中川市長は25日(金)、イネが枯れたという報告は受けていないとしたうえで、今後の対策については、ひび割れした田んぼの土砂崩れを防ぐ復旧作業を支援したい考えを示しました。
今月16日 牧区
中川市長は今月16日、上越市牧区の天水田を訪れて被害状況を確かめました。
上越市は、今月はじめ、農家への緊急支援として消雪用の井戸水の開放や、水をくみ上げるポンプの購入費用の補助を打ち出しました。そのうえで、市長はみずから現場を視察したことで、さらなる支援が必要だという考えを示していました。
視察から10日ほど経った25日(金)、中川市長は記者会見を開き、田んぼの被害状況について次のように話しました。
中川市長
「もしかしたら胴割れしているかも、などの状況はあるが、天水田でイネが枯れるというのは今のところ報告を受けていない」
上越市農林水産部 空周一 部長
「確認できている被害面積は、(きょう現在)およそ70ヘクタール。平成30年の干ばつ時は、被害面積およそ76ヘクタールだった。徐々にその規模に近づいている」
そのうえで中川市長は、渇水の被害を受けた農家に対して、渇水対策とは別の支援が必要だとして、田んぼのひび割れ対策を進めたい考えを示しました。
中川市長
「コメの品質そのものは、私たちにはどうしようもない。天水田で水がなくひび割れが奥まで入った場合、雨が降ったときに土砂崩れが起きる可能性がある。早めの対策をとらなければ」
また、記者から、収入被害は農家それぞれに任せるのかと質問があると……
中川市長は「はい。基本的には共済保険や収入保険の制度があるので」と話しました。
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