2023年07月26日 17:43更新
豪雨などによる洪水被害が各地で起きるなか、上越市を流れる保倉川の放水路整備計画について、国は従来目指していた流量を見直して3割ほど増やす方針であることが分かりました。
これは26日(水)に開かれた有識者や行政関係者などでつくる関川流域委員会で明らかになりました。
保倉川放水路は総延長およそ3キロ、幅は100メートルの想定で、頸城区の下三分一から県営南部産業団地の東側に沿って、夷浜と遊光寺浜の間を通り、最終的に上越火力発電所近くから海に至る計画です。
26日の委員会では放水路の目標流量について、豪雨や台風などによる雨量が増えると見込んだうえで、従来目指していた毎秒700立方メートルから28%ほど多い、毎秒900立方メートルに見直す計画が示されました。
高田河川国道事務所 桶川勝功 副所長
「毎秒900立方メートルを流すため必要な施設幅はどの程度か。(次の委員会の)整備計画の附図の段階である程度示せる」
このほか委員会では、事業に着手する時期について、令和6年度以降を目標とする案が高田河川国道事務所から示されました。最終的な整備計画については、地元住民などへの聞き取りなどを行ったうえ、今年度中に決めるということです。令和6年度からは順次、用地の買収や工事などに着手する計画です。
高田河川国道事務所 桶川勝功 副所長
「(整備には)まちづくりが関わる。県、市、地域の人の意見を伺う。河川整備で必要な施設はどういうものか、スピード感を持って示す」
なお、上越市では放水路によって地域の形が変わる事から、まちづくりとにぎわいづくりを検討しようと今年4月に「保倉川放水路沿川まちづくり推進室」を設置しています。
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